水戸警察官ストーカー事件
事件概要

2015年3月14日、茨城県警は脅迫とストーカー規制法違反の容疑で水戸警察署地域課の巡査部長、岩間克則(当時58歳)容疑者を逮捕した。
岩間は、同年1月頃より同じ茨城県に住む元交際相手の女性(当時58歳 以後Aさん)に対し「恥ずかしい写真をばらまくぞ」などと何度もメールしたり、わいせつな内容の手紙を郵送した他に女性につきまとうなどのストーカー行為を行なっており、Aさんからの通報により事件が発覚し逮捕に至った。
茨城県警の捜査で、岩間は既婚者で昨年の2014年12月までAさんと10数年交際をしていたが、岩間の妻に交際が発覚し離婚を言い渡された上、Aさんからも絶縁を求められていた。

犯人の五代が勤務していた茨城県警

 

 

背景

二人の出会いは、約40年前の岩間が警察官を拝命した18歳の頃に知り合う。
岩間は31歳の頃に別の女性と結婚し暮らしていたが、42歳の頃にAさんと再会し肉体関係を持つようになり不倫の関係になる。
岩間は、その頃からAさんとの性行為を度々撮影し、動画や画像で保存しており写真は数百枚にも上る。
そして関係を持ち始め2年ほど経った岩間が44歳の頃、Aさんとの性行為の様子を撮影したビデオテープが妻に発見され問い詰められ謝罪し関係をやめると言うが、裏では女性との不倫を続けていた。
しかしいつまでも不倫を秘密にできるはずもなく、犯行直前の岩間が57歳の頃に再度、妻に不倫関係が発覚し離婚を言い渡されてしまう。
このことがきっかけになり、約15年間交際していたAさんからも「今後一切、連絡を取らない」と言われ絶縁を申し出されてします。
妻に離婚請求をされ、不倫相手からも絶縁を告げられ逃げ場のなくなった岩間は2015年1月ごろから、Aさんとの関係を修復しようとストーカー行為をはじめる。
1月8日午後6時頃、岩間はAさんに対し自身の携帯電話からメールを送る。
メールには、「朝、車の近くに写真、ばらまいておくからね」と脅迫とも取れるメールを送る。
しかしAさんからの返信はなかったため、さらに「会いたい」などの内容のメールをおよそ20回にわたり送る。
検察によると当時Aさんは、「強い恐怖に陥り、日々不安を感じながら生活していた。」そうだが岩間に返信はしなかった。
岩間は、Aさんから返信がないことに逆上し2月の中旬に女性宛に手紙を郵送する。
手紙には、おぞましい内容で「締まりは良いし、声も出る、感じ方も最高の女です。」と書かれていたという。
当然返信しないAさんに対し、岩間の行動はエスカレートしていく。
3月10日朝、岩間はAさんの自宅周辺に行き女性を監視し始めた。
監視されていることに恐怖を感じたAさんは、危害を加えられることを恐れ茨城県警本部に通報し「知り合いの警察官にストーカーされています。」相談した。
通報を受けた茨城県警は3月14日に、岩間をストーカー規制法違反・脅迫罪の容疑で岩間を逮捕する。
逮捕後、岩間の自宅を家宅捜索するとわいせつな写真が100枚以上発見された
逮捕後の供述で岩間は、手紙を送ったことに対して「連絡が取れなくなったので嫌がらせのつもりで手紙を書いた。妻との離婚調停の話がしたかった。」と話している。
岩間は、6月に茨城県警を依願退職している。